退院後のサポート

円滑な入退院支援

1. 前方連携・後方連携

当院では、入院支援看護師を配置し、患者が急性期病院から適切なタイミングで安全に転入院できるよう前方連携を行っています。入院前に患者の全身状態や日常生活動作の状況を確認することで、入院当日から患者に合った福祉用具の準備、医療的ケアがスムーズに行えるようにしてます。
また、入院当日より、退院支援部門スタッフがチームの一員として配置され、退院へ向けた早期介入を開始します。退院支援部門担当者は退院まで受持ちをし、介護保険や障害者福祉施策などの案内から具体的なサービス調整などを地域支援者(ケアマネジャー等)と行います。退院支援部門には他院支援看護師が配置され、医療依存度の高い患者も住み慣れた地域へ安心して帰れるよう、訪問診療や訪問看護ステーションとの連携にあたっています。

2. 入院時訪問

自宅退院に向けて家屋環境の確認が必要な場合は、入院1週間以内に自宅を訪問し、ご自宅の間取りや住まい方の確認などを行っています。ご自宅の状況を確認することで、家屋環境を考慮した上でのリハビリテーションプランを設定し、生活に基づいた訓練が提供できるようにしています。

3. 家屋評価

退院前に訓練の一貫としてご自宅を訪問し、退院後の家屋環境の確認や改修の提案等を行っています。患者も同行し、実際の家屋での移動(歩行など)が行えるか、入浴は安全にできるかなどの動線確認・動作確認を行います。必要な場合は、その場で家族への介護指導を行い、退院後のイメージができるようにしています。また、ケアマネージャーや訪問看護師など地域支援スタッフとも実際に顔を合わせ、情報共有を図り、患者・家族が安心して退院を迎えられるように準備をしています。

多様なカンファレンス

  1. ADLカンファレンス
    回復期病棟の使命の一つは患者の日常に必要な動作の再獲得です。当院では、看護師・介護福祉士・セラピストで患者の日常生活動作についてのカンファレンスを行い、細かな情報共有により訓練場面での「できる動作」と病棟生活での「している動作」が近づくようチームで支援しています。
  2. 多職種カンファレンス
    患者一人一人を対象に多職種カンファレンスを行っています。主治医(リハ医)がファシリテーターとなり、リハビリテーションの進捗状況やゴールの再調整、退院時期や退院後の生活設定等について検討し、オーダーメードのリハビリテーションを提供できるよう心掛けています。

復学支援・復職支援

社会復帰を目指し、入院中から身体機能・認知機能だけでなく、詳細な認知機能評価や作業能力評価等を行い、復学・復職に向けた訓練を取り入れています。必要時は、学校や会社の支援者の相談も受け、患者の社会復帰がスムーズとなるよう調整・連携しています。また、退院後には、必要時外来フォローを行い、両立支援に繋げています。

自動車運転再開支援

ドライビングシュミレーターを有し、自動車運転再開の希望がある患者に対して、自動車運転の評価を行っています。

訪問リハビリテーションのご案内

患者さんが退院後、ご自宅に訪問し、かかりつけ医や介護保険サービス事業所の方々と連携しながらリハビリテーションを実施します。

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